龍の彫刻

龍の彫刻です。さて、これはどこにある彫刻かご存知でしょうか?

ご存知の方は、なかなかの浅草通ですね(笑)。はい、これは浅草寺の雷門(正式名称は「風雷神門」)にある大きな提灯の底に付いている、如意宝珠を手に持った龍の彫刻です。

木造建造物に住んでいる日本人には火事は恐ろしい災害です。龍は「大海に棲んで雲をよび、雨を降らす魔力を持つ」と信じられ、雨を降らして建物を火事から救ってくれる龍神として崇められてきたんだそうです。浅草寺に限らず、多くのお寺や神社で龍の絵や彫刻が奉納されているそうです。

この彫刻は、黄綬褒章(おうじゅほうしょう)も授与されている渡邉崇雲という彫刻師の方の作品です。提灯は数年おきに補修、数十年おきに新調(制作/補修は京都市の高橋提灯)されるのですが、龍の彫刻は、現存する浅草寺が再建された1958(昭和33)年当時に作成されたものを使い続けられているそうです。

さて、この龍の写真ですが、提灯の下にしゃがんで撮影するので、週末や連休中の混雑している時などは非常に迷惑がられますので、ご注意を(笑)。

東京思考

日常の出来事や、気ままに撮った写真など。

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