歌舞伎鑑賞 @ 歌舞伎座

銀座にある歌舞伎座へ、歌舞伎鑑賞に行ってきました。
実は、連休中日の銀ブラで歌舞伎座に寄った際、チケットを購入しておりました。

現在の建物が4月を最後に無く無くなってしまうので歌舞伎座さよなら公演というのをやっているわけですが、当然これは人気があってなかなかチケットが取れないのです。で、その銀ブラの際に確認してみたら、丁度有給休暇を取得予定の金曜日にわずかながら席が残っていたのです。今の建物で本物の歌舞伎を観ておかねばと購入しました。ちなみに昼の部です。

席は3階13列...、実はこれ、指定席としては最後列です(笑)さて、金曜日はあいにくの天候でしたが、開場前から既に沢山の人が開くのを待っている状況でした。凄いです。
客席です。1階の前方15列と2階の前方7列は1等席、1階の後方7列と2階の後方2列が2等席です。私の席である3階はこの写真には写りきっておりません(笑)。
3階の前方9列はA席、後方4列がB席です。はい、私の席はこの3階最後方の13列です。舞台から遠いですねぇ(笑)。ただ、2階・3階とも座席がかなり階段状になっているいので、舞台はしっかり見渡せました。
一幕目は『毛抜』です。内容とみどころは、下記の通りです。
小野家の館では、当主小野春道(東蔵)、春風(松也)親子を陥れ、お家を転覆しようとする八剣玄蕃(團蔵)の企みを、秦民部(秀調)が防いでいます。玄蕃の一子八剣数馬(萬太郎)と、民部の弟秀太郎(巳之助)の言い争いを腰元若菜(吉弥)が留めます。 そして、文屋豊秀の家臣粂寺弾正(三津五郎)が病の為に豊秀への輿入れが遅れている息女錦の前(梅枝)の様子を窺いにやってきます。髪の毛が逆立つ姫の奇病を見た弾正は春道との対面を求めてその場に残ります。給仕に来た秀太郎や腰元巻絹(魁春)を口説いて振られる弾正ですが、手にした毛抜きが踊り出す事から思案を巡らせます。弾正は、やって来た小原万兵衛(錦之助)が実は玄蕃の手下、石原瀬平だと正体を見破ると姫の奇病の仕掛けを暴きます。古風な味わいある歌舞伎十八番をお楽しみ下さい。
歌舞伎座の解説より
上演時間は11:00-12:00で、これが終わると30分間の幕間(まくあい)です。ここで昼食を食べます。ここで食べるお弁当が「幕の内弁当」です。私は日之出の穴子づくし弁当を買いました。
二幕目は『蜘蛛の拍子舞』です。内容とみどころは、下記の通りです。
物怪が出るという花山院の空御所に、検分のため逗留している源頼光(菊之助)は、俄に病にかかり、その憂さ晴らしに碓井貞光(松緑)らと酒を酌み交わしています。現れた蜘蛛を貞光が鞘で突くと、怪気が漂い頼光達は気を失います。目を覚ました頼光達の前に白拍子妻菊(玉三郎)が現れます。病の慰みに頼光達は妻菊と拍子舞を舞いますが、灯火に蜘蛛の影が映るので、妻菊に討ちかかります。妻菊は千筋の糸を繰り出し、姿を消します。 実は妻菊は城山の女郎蜘蛛の精。本性を顕した女郎蜘蛛の精が頼光の家来、渡辺綱(萬太郎)、卜部季武(尾上右近)に襲いかかります。そして頼光と貞光に追い詰められた女郎蜘蛛の精は、頼光主従や、駆け付けた、怪力で知られる坂田金時(三津五郎)らと共に立廻るのでした。天明期の、スケールの大きな舞踊劇をお楽しみ下さい。

歌舞伎座の解説より
上演時間は12:30-13:35で、これが終わると20分間の幕間です。この時間には、歌舞伎座限定の「めでたい焼き」を食べました。基本的には普通のたい焼きですが、中に紅白餅が入っているのが特徴です。200円とちょっとお値段は高めですが、紅白餅もあるので食べごたえは十分です。
三幕目は『河庄』です。内容とみどころは、下記の通りです。
大坂天満の紙屋治兵衛(藤十郎)は、妻子がありながら遊女の紀の国屋小春(時蔵)と深い仲となり心中の約束をしています。ある晩、北新地の茶屋、河庄に出向いた小春は、丁稚三五郎(萬太郎)から受け取った手紙を読んで塞ぎ込んでいます。それを河内屋のお庄(東蔵)が慰めていると、小春の身請けをしようと江戸屋太兵衛(亀鶴)がやってきます。それを小春が断る所へ、今日の小春の客の侍(段四郎)が訪れます。 小春に一目会おうと河庄へやって来た治兵衛が座敷の様子を窺っていると、小春は冶兵衛とは心中したくないと侍に言うので、逆上した冶兵衛は刀を突き立て小春を刺そうとしますが、侍に手を縛られてしまいます。侍と見えたのは、治兵衛の兄孫右衛門。治兵衛は、兄に諭され小春を諦めると約束をするのですが...。玩辞楼十二曲の内の上方和事の代表作をお楽しみ下さい。

歌舞伎座の解説より
上演時間は13:55-15:30で、この後の幕間は10分間と短いです。最期は『音羽嶽だんまり』です。内容とみどころは、下記の通りです。
音羽嶽の山中に現れる音羽夜叉五郎(菊五郎)、奴伊達平(松緑)、稚児音若(藤間大河)。そして、雲霧袈裟太郎(富十郎)、覚日大僧正(吉右衛門)、局常盤木(田之助)、夕照の前(魁春)、鎌田蔵人(團蔵)、白拍子仏御前(萬次郎)、大江三郎(権十郎)、結城左衛門(錦之助)、大内息女大姫(菊之助)らと、白旗を手にしながらお互いにさぐり合います。松緑の長男、藤間大河が初お目見得をする注目の一幕です。
歌舞伎座の解説より
上演時間は15:40-16:00で、演目というよりは、尾上松緑の長男である藤間大河ちゃん(3歳)の初お目見得がメインでした。まだ役を演じるのは出来ないのですが、幕が開いて姿が見えると場内から大きな拍手が。菊五郎、富十郎、吉右衛門からお祝の言葉、父の松緑が挨拶の言葉の後に「よろしくおねがいいたします!」というと、またもや大きな拍手が送られました。いやはや、確かにかわいかったです。子どもにはかないません(笑)。これにて演目終了です。外に出ると少しの間ですが雨が降りやんでいたので、建物の写真を撮りました。この建物もあと少しです。
家に帰ってから、歌舞伎座で買ったきた名物の焼大福をいただきました。

事前に解説を読んでおけば内容もちゃんと理解できて付いていけます。チケットを取るのはちょっと大変かもしれませんが、もしチャンスがあったら鑑賞に行かれることをお勧めします。

ほんと、良い思い出になりました。

東京思考

日常の出来事や、気ままに撮った写真など。

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