矢切の渡し

矢切の渡しに乗ってきました。

矢切の渡しは、江戸川をはさんだ東京都葛飾区柴又と千葉県松戸市矢切を結ぶ渡し舟です。ある一定の年代より上の方々には、伊藤左千夫の小説『野菊の墓』や、細川たかし等が唄った歌謡曲『矢切の渡し』で有名だと思います。

この渡しは、もともとは観光用ではなく、江戸時代に幕府が地元民のために設けた官営の渡し場のうちのひとつで、主に近郊の農民が対岸の農耕地に渡るために利用したものでした。今はもちろん観光用で、明治時代頃から民営になり、矢切の渡しを運営しているのは杉浦家の方で、代々世襲で受け継がれているそうです。

さて、今回は柴又側から乗船します。江戸川の土手に立つと、野球グラウンドの向こうに乗り場がみえました。

天気の良い休日、乗船を待つ人の列が出来ていました。ちなみに運賃は、大人100円、2歳以上の子どもは50円です。

一回目では乗ることができず、桟橋で渡し船を眺めます。

柴又を出発していく船です。

対岸の矢切に到着。
次のお客さんを乗せて、柴又の方へ。

次の船で順番が回ってきて、乗船することが出来ました。ちなみに一回の定員は30名です。

さて、いよいよ出発です。

穏やかにすぅ~っと、船が川面を滑って行きます。
船から見た、北総線の鉄橋です。
お天気も良く、心地よい船の上。
5分足らずで対岸に到着。

風が強かったり流れが荒れていたりするとモーターを使用するらしいのですが、幸いなことに、この日はずっと手漕ぎでした。モーターじゃちょっと雰囲気が、ねぇ(笑)。

ということで、ほんの数分の乗船ですが、手漕ぎの船に揺られて川を渡るのは楽しいです。都内で唯一となった渡し、是非乗ってみて下さい。

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