といっても、人の名前ではありません(笑)。地名はそれぞれに由来を持っているものですが、これは葛飾区立石の地名の由来になっている「立石」のことです。葛飾区指定史跡となっているその石は、古くから「立石様」と呼ばれて信仰されてきた“奇石”ということです。「立石様」は立石児童遊園の中にあります。それはとても小さな公園で、周辺に案内板とかも特にないので、事前に地図で場所を調べて行った方が良いです。ちなみに住所は葛飾区立石8丁目37番17号です。公園の入り口正面から。
祭られている「立石様」を見に行ってみましょう。公園の中に入っていきます。
四角い囲いの中に鎮座している「立石様」が見えてきました。
これが「立石様」です。地面から少ししか姿が見えていませんが、江戸時代には高さが60cm以上あり、さらにいくら掘っても石の根が出ない「根有り石」と呼ばれ、当時の文献には、石の根を掘ったことで災いが起きたとの記述もあるそうです。そこから「立石様を掘るとバチがあたる」とか「中川は立石様を避けたから蛇行している」といった伝説が生まれていったという話もあります。
現在のように数cmしか地上に出ていないのは、「立石様」を欠いて持っていると病気にならないという信仰や、戦争に行く人がお守りとして持って行ったこと、あとは土砂の堆積と地盤沈下によるもと考えられているそうです。さて、そもそもこの石はどこから来たのかということですが、
と横にある説明板にも書かれているように、石そのものは古墳時代のもので、後に道標としてここに置かれたものようです。
と、ここまで書いたところで、なんと今日の『アド街ック天国』は京成立石!! 「立石様」は13位でした。
■ 立石様 (立石児童遊園)
東京都葛飾区立石8丁目37-17
※ ちなみに、Google Earthで葛飾区立石8丁目37番17号を探すと、焦点地点の左斜下に囲いや鳥居がはっきり見えます。さすがに「立石様」そのものはさすがに見えませんが。
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